やまがた景観物語
やまがた景観物語というWebサイトがある。
景観の良いビューポイント100か所が登録されている。
単に景色の良いというところだけでなく、歴史背景のあるスポットも多くある。
季節によっては単なる田園風景になってしまうところもあるが、山形で景観の良いところに行きたいというときには参考にするとよい。
昼間は酷暑でバイクに乗るのは危険になったことから、今日は早朝近場ツーリングすることに。やまがた景観物語を参考に一本松公園へ。
朝のツーリングは車通りも少なく快適。朝日町に入ると山形市内より数℃気温も下がりさらに気持ちが良い。
7時ころ駐車場に到着。
駐車場から5分程度小高い丘に登ると滑り台やブランコなどが設置された小さな一本末公園がある。
棚田や朝日町が一望できる非常に景色の良いところだった。棚田では朝早くから農家の方が作業している音だけが響いていた。
稲を植える前の水を張ったころの時期であれば公園周辺はヒメサユリがきれいなようだが、もう時期が過ぎて残念ながら青々とした草に覆われただけであった。来るときは時期を見極めるのが肝心だ。
次は稲刈りの時期が景色としてはよいのかな。
2つの文殊堂(出塩と亀岡)
少し前になるが山形にある2つの文殊堂を訪問。
①出塩文殊堂
毎年6月下旬から7月中旬くらいまであじさい祭りが開催されている。
といっても盛大なお祭りではなく、この期間駐車場が増設されているていど。周囲に出店が出たりということもほとんどない。(参道中間に休憩所と地元野菜販売の方が出る程度)
参道の両脇に約2500株のあじさいが植えられており、この期間とてもあじさいがきれいに咲き誇っている。朝早く行くと人も少なくインスタ映えする写真が撮れる。
文殊堂までは数百メートルのだらだらとした登り坂。最後は急な階段となる。あじさいはきれいで癒される場所ではあるが、梅雨の期間も気温が高くとても蒸し暑い。文殊堂に着くころには汗びっしょりとなるので、タオルは必携。あと参道は足元が良いとは言えないので歩きやすい靴で来ることをお勧めする。
歴史ある文殊ではあるが、周囲も含めて活気はなくもっと生かしていけないものか、と感じてしまう。
- 亀岡文殊堂
日本三大文殊の一つ。
駐車場が完備されており、参道入口には1店ではあるがお土産店もある。
参道途中には石仏やお堂が複数あったりするが、あまり整備されている感じはしない。
駐車場からだとそれほど長くない参道を登りきると亀岡文殊堂が控えている
お堂に看板がいくつも付いているのはどうなのかと感じてしまうが、ありがたくお参りさせてもらう。
お堂の中から細い紐が参拝場所まで伸びている。ご本尊とつながっている紐で、これを触ることでご本尊と直接触れ合ったのと同じご利益があるとのこと。このご本尊は秘仏で通常は見ることができないが、2023年7月から10月29日まで御開帳されている。
兎年にしか御開帳されないということで次回の御開帳は12年後の予定。
文殊堂中に入ると「落書き禁止」の注意書きがあちこちに。よく見ると柱や扉にかなり昔の落書きがびっしりと書かれている。中には住所・氏名と共に「家内安全」などの願いが書かれている。おおらかな時代だったのだな…
お堂の裏には湧き水もあり、飲めば知恵を授かれるそうだ。
あとお堂正面右側には大黒天様もまつられており、願望達成のときには軽く持ち上げられるといわれているそうだ。
1日に2か所の文殊堂にお参り、少しは知恵がついたか??
峠の茶屋
「峠の〇〇」と聞くと、多くの人は「峠の釜めし」を思い出すかもしれない。
しかし、山形では「峠の力餅」である。
2022年10月29日
奥羽本線峠駅の駅前にある「峠の茶屋」で販売している、「峠の力餅」は受験生の縁起物らしく、先生が受験前に買ってきて生徒に配ることもあるらしい。
しかしながらこの「峠の力餅」、なかなか難易度が高い。この峠の茶屋のある峠駅、超ローカル駅でなんと1日6往復しか列車が止まらないのである。米沢方面から行く場合ちょうど昼時に着くような列車は13:26着で、食事をして米沢方面に戻ろうとしても次の列車は16:32発、約3時間後となる。山に囲まれ周囲に観光できるようなところはなく、登山が趣味の人でない限り時間を持て余すことになる。
これまで公共交通機関か自転車しか移動手段を持っていなかったが、9月上旬念願のバイクを入手でき意を決して「峠の茶屋」へ向かうことへ。
国道13号線を福島方面へひた走り、西栗子トンネルを抜けすぐ先の丁字路を右折、板谷駅の脇を走るとすぐに車がすれ違えないくらい細い通りになり、前方からはバイクの集団が。同じような考えの人たちが多いようだ。
養豚場のかぐわしい香りを楽しみながら進むと正面には大きな風力発電の風車が目に入る。最後には本当にここでいいのか?と思うような道を進み下り坂の舗装の荒れたカーブを下ると人家らしきものが見えひだりがわに「峠の茶屋」が。
ちょうどこれから到着の列車に合わせて力餅を駅売りに行くご主人とすれ違う。
まさに「ぽつんと一軒家」。力雑煮そばをいただく。
柔らかい餅と山菜のそば。見た目通りの味ではあるが、寒くなってきたこの時期にバイクで冷えた体にはとてもうれしい。力餅は10個入り?で一人で食べきれないので今回は茶屋に来られたことで満足したのでパスすることに。
お茶はストーブに乗っているやかんで急須で淹れるが、水は外のパイプから流れ出るものを勝手に注いで飲んでくれとのこと。なかなかワイルド。
腹も膨れたので、峠駅を見学。当然のことながら無人駅。
スノーシェッドの中にある雰囲気のあるたたずまい。
奥羽本線は新幹線も同一ルート、これまで何度も新幹線では通過したことがあるのだが内部をじっくり見るのは初めて。雪深いエリアの駅は維持も大変そう。
峠散策もこれで終了。10月末ともなると寒くなりバイクには厳しい季節になってきた。春には山形のさらなる魅力を堪能したい。
樹氷観光をあきらめ酒を求めて
樹氷観光はあきらめ、ロープウェイで山を下ることに。
ちょうど昼時でもあったので、ロープウェイの中で山麓駅周辺で食事できるところを検索していたところ、「山形酒のミュージアム」なんてものがあるじゃないの!!
山形の日本酒がいろいろ飲めるということで、食事よりも何よりもまずはそこを目指すことに。
山麓駅に到着しミュージアムに向かう前に、土産物屋が目に入ったのでまずそこに立ち寄り。
日本酒を物色していたが、まあ下山してからも買えるということでおいしそうなものないか探していたところ「蔵王クリームチーズ」が数種類並んでいるのを発見。
ここはガーリック味を選択。クラッカーやパンに付けたら絶対うまいだろう!!
これは帰ってからのお楽しみ、ということですぐに「山形酒のミュージアム」へ移動。
徒歩10分ほどで到着、温泉街からは近いもののスキー場からは離れているせいか人の入りはほとんどなし。日本酒がずらっと並んだ棚を見てうれしくなってしまう。
一杯300円から試飲できるが、ここは3種1,500円のプレミアムコースを選択。
昼は期間限定で開いている「そばランチ with 酒」があり、そこで大盛そば1,200円を注文。(もりそば、大盛そば、鳥だしそば、大盛鳥だしそばの4種類しかない割り切ったランチ)
山形のそばは太めの田舎そばが主流だが、ここは細めで腰のあるそばで、そばつゆも出汁のきいたおいしいものだった。酒もうまくそばとの相性もばっちり。蕎麦湯で最後までおいしくいただいた。是非また来たい。
ほろ酔い気分でバスターミナルに戻ったら、バスが出たばかりだったので硫黄のにおいが拡がる温泉街を散策。
気になっていた「山口餅屋」の前まで行ってみたが、さすがに大盛そばを食べた後だったのでメニューだけ確認して引き返した。
蔵王といえばスキーと温泉だが、樹氷のことばかり考えていて温泉を忘れていた。
同じ通りにある「上湯共同浴場」「下湯共同浴場」は入浴料をポストに入れて入る性善説に立った運用をしている共同浴場。200円で入れるのに準備をしてこなかった…
コロナの影響で同時入浴は5人までと掲示されていたが、昼間だったこともあり誰も入っていなかったので広い浴槽を独り占めできたのに。次回はタオルを忘れないようにしよう。
バスターミナルに戻るとロープウェイ運行停止の案内が…今日は本当に天候がひどかった、早めに降りてきてよかった。
帰りのバスは、ずらっと行列ができていて乗り切れないくらい。定刻5分前に臨時の山形駅直通バスに乗り込んで着席。出発すると酒の力もあり眠気に襲われ夢の中へ。目が覚めると下界に降りており間もなく山形駅。
バスを降りると暖かく晴れ間も出ていたが、山の上はやはり曇っておりまだ天気は悪そう。
今シーズンの樹氷はもうあきらめた。来シーズンこそはスノーモンスターをゆっくり鑑賞したいな。
山形蔵王へ樹氷を見に行ってきた
ということで、樹氷を見に行きたいと考えていたが、仕事が休みになる週末はこのところ天気が悪くてタイミングが合わなかった。
この週末は市内では晴れ間も出たから、山の上も晴れてくれるんじゃないかと期待して本日(2022.2.27)行ってきた。
車は持っていないので、バスで行くしかない。8:40のバスに乗るつもりだったが、なんだかんだとしていたら間に合いそうにないので、次の9:20のバス目指して山形駅へ移動。
往復のバスとロープウェイ代金がセットになっているチケットを購入。
(バス1,000円×2とロープウェイ往復3,000円なので500円お得)
すぐにバスが来て、臨時便だったのか蔵王温泉までノンストップで40分程度。途中の気温表示は7度→5度と暖かな日だなと呑気に考えていた。
バスターミナルから蔵王山麓駅までは徒歩10分程度の距離だが、途中温泉街に寄り道しながら30分程度で山麓駅に到着。どうも雲行きが怪しい……
今シーズンは雪が多く、スキーヤーやボーダーにとっては天国だろう。チケット売り場でロープウェイチケットに交換して列に並んでいると係員の人から「30分待ちだね」との声が。スキーヤー+ボーダーで7割、樹氷観光が3割といったところ。
樹氷高原駅までのゴンドラは満員すし詰め状態。横倉の壁には大きな亀裂が。
樹氷高原駅でロープウェイを乗り継ぎ。スキー、スノーボードを持つ人とそうでない人でゴンドラを分けて運行していて持たない樹氷観光の人のほうが少なく、すぐに乗れた。
ここからが樹氷の本番。と思ったがどんどん天候が悪くなっていく。ゴンドラすぐ近くの木々は何とか見えるが視界が悪くなっていき、一面真っ白に。
ロープウェイのロープの先が見えなくなり、直前にならないと支柱や対向してくるゴンドラが見えない。
山頂駅に到着したときには、すっかり吹雪でホワイトアウト状態。展望デッキに出ても真っ白で何も見えない。駅を出てどっちに何があるかもわからない。蔵王地蔵まで100Mの標識を見て、せっかく来たのでと思い行ってみたがたかが100M程度で遭難気分を味わえるほどひどい吹雪だった。
往きは背中から風を受けるのでまだよかったが、帰りは正面から吹雪を受け止めることになり、目の前が何も見えずコースを隔てるロープだけが頼り。それがなければどちらに進んでよいかもわからないほどだった。
山頂駅に戻りレストランでココアで一息ついて吹雪が収まるのを待っていたが、収まる気配もなくロープウェイも減速運転するとのアナウンスもあり、あきらめて早々に下山することに。
せっかく楽しみにしていた樹氷原の散策はお預けとなってしまった。
また来る機会もあるだろうし次回に期待ということで温泉街を散策して帰ることに。
次に続く。